転勤族は数年ごとに居住地が変わるため、賃貸物件探しの機会は多くなりますよね。
土地勘のない地域ではどうやって賃貸物件を探せばいいの?
何度も転勤を経験してるけど、賃貸物件探しは毎回苦労する…
そのような方に向けて、本記事では賃貸物件探しのコツを5つにまとめて紹介します。
記事の概要
- 物件探しは引っ越しの2週間以上前から始めよう
- まずは住む場所(街)を決めよう
- インターネットで物件のあたりをつけよう
- 優先順位をつけながら物件の設備を確認しよう
- 実際に内見をして細部を確認しよう
- 内見に行けなくても工夫して情報を得よう
転勤族の賃貸物件探しコツ①:引っ越しの2週間前以上前から探し始める
さまざまな不動産会社の情報をみると、物件探しから実際に入居するまでの平均期間は2週間~1ヶ月ほどです。
項目 | かかる期間 |
---|---|
物件探し(インターネットで下調べ) | 1日~ |
内見・申し込み | 1日~ |
入居審査 | 3日~1週間 |
契約(重要事項説明を受けるなど) | 1日 |
引き渡し・入居 | 1日~ |
すべて最短で見積もっても1週間はかかるため、少なくとも2週間以上前から物件を探し始められるとよいです。
とはいえ転勤の辞令は突然くるもの。
2週間~1ヶ月前に辞令が出る会社が多いので、転勤が決まったその日から物件探しを始めましょう。
転勤族の賃貸物件探しコツ②:住む街を決める
「転勤が決まった。すぐに物件探しだ!」となってまずやることは、住む街を決めることです。
良い街を選ぶことは物件選び以上に重要になる可能性があります。
お気に入り物件があったとしても、周辺環境がよくなかったらイヤだよね!
次の6つの観点で住みたい街を絞り込むのがおすすめです。
- 治安・雰囲気
- 買い物
- 病院・クリニック
- 車の便利さ
- 電車・バスの便利さ
- 子育て・教育
治安・雰囲気
安心・安全に暮らせる街かどうかはとても大切なことです。
転妻さんは日中一人になることも多いため、女性(とお子さん)だけでも安心できる街を選びたいですよね。
加えて転勤族にとって重要なのが“転勤族が多くいること”です。
転勤族が多い街であれば、地元民の強い結束の中に入っていけない…ということもありません。
また幼稚園・小学校の先生が転勤族を迎え入れることに慣れているため、手続きがスムーズであったり、お子さんへの対応が良かったりなどのメリットがあります。
すべての条件を満たす街を探し出すのは難しいため優先順位をつけていきましょう。
妥協=あきらめるではなく、工夫で解決できないかを考えることも大切です。
買い物
転妻さんの場合、周りに頼れる人がいないケースがしばしばあります。
特に引っ越し当初はそうなりがちです。
そのためアクセスしやすい場所に買い物スポットがあると、一人でも欲しいものが欲しい時に手に入るので便利です。
病院・クリニック
医療機関が充実しているかを確認しましょう。
近所に良い医療機関があるのが一番ですが、市外でもアクセスしやすい場所であれば何とかなることもあります。
「医療機関の数は多いけどどこも評判がよくない」
「評判の良い医療機関はあるけど待ち時間がかなり長い」
こういったケースもあるため、地元の方・居住経験のある方の話や、口コミサイトなどの情報を調べておきましょう。
車の便利さ
住む街によって日常生活の“足”が変わってきます。
車社会であれば購入を検討しなくてはなりません(既に持っていればそのまま持ち越します)。
反対に自転車や公共交通機関が便利な街であれば、今持っている車を手放した方がいいこともあります(持っていなければ購入せずに済みます)。
電車・バスの便利さ
電車・バスが利用しやすい街であれば、車を持たなくていいかもしれません。
また電車の便利さは普段の通学・通勤に影響するのはもちろん、転勤族の帰省のしやすさにも関わってきます。
ご自身の帰省頻度が多い方、ご両親など親族が頻繁に来てくれる方は要チェックです。
子育て・教育
お子さんがいる方は子育てしやすい街かどうかも重要ポイントです。
見知らぬ街で、ワンオペで子どもの面倒を見る転妻さんも珍しくありません。
そのためファミリーサポートなど、子育てを支援してくれるサービスの利用方法もあらかじめ調べておくとよいでしょう。
転勤族の賃貸物件探しコツ③:ポータルサイトで物件にあたりをつける
住む街が決まったらいよいよ物件探しです。
物件探しはポータルサイトが便利なのでどんどん活用していきましょう。
サイトはこまめにチェック!良い物件はすぐに入居者が決まっちゃうよ。
検索条件を設定できるので、家賃や間取り、築年数、駅からの距離、日当たりなど好みに合うものを設定して探します。
ここでは細かい設備は一旦置いておき、直感で「住んでみたい!」と思える物件をいくつかピックアップしましょう。
各検索条件の優先順位は人それぞれですが、マンションの場合は遮音性を考慮し、建物構造に関しては重量鉄骨以上のものを選ぶのがおすすめです。
特に小さいお子さんがいると他の居住者と騒音トラブルになりやすいため、建物構造の優先度は高くしましょう。
転勤族の賃貸物件探しコツ④:物件の設備をチェックする
候補の物件が見つかったらその物件の設備をチェックしていきます。
例えばゴミ捨て場(24時間ごみ捨てOKか)、宅配ボックス、オートロックなどです。
物件の外側から考えていくと抜け漏れがなくなりやすいよ。
コツ③と同じく各設備の優先度は人それぞれですが、ここでは参考として当サイト監修者のくままんさんが特に重要だと感じている設備について紹介します。
- オートロック
- 浴室乾燥
- 配達ボックス
- エアコン
- 収納
オートロック
転妻さんは夫が在宅ワークでない限り、一日の大半を女性一人で過ごすことになります。
近くに両親や知り合いがいない場合はなおさら一人の時間が多くなるでしょう。
そのため安全を確保するために、オートロックはマストの設備として考えることをおすすめします。
浴室乾燥
くままんさんは洗濯物は部屋干し派とのことです。
部屋干しには多くのメリットがある一方で、乾くまで時間がかかったり、嫌なニオイが発生しやすいといったデメリットがあります。
それらのデメリットを解決してくれるのが浴室乾燥です。
部屋干し派の方はぜひ浴室乾燥があるかをチェックしてください。
外干し派の方も、天気に関係なく洗濯物を干せるなどのメリットがあるため一度検討してみてはいかがでしょうか。
配達ボックス
対面で対応せずとも荷物が受け取れる便利な設備です。
お出かけ中でも荷物が受け取れるのはもちろん、料理や入浴中に慌てて対応する必要もないため、在宅中でも宅配ボックスの恩恵を享受できます。
宅配業者を装った不審者の対策にもなるため、防犯面でも優秀です。
エアコン
物件によって備え付けのエアコンがあったりなかったりします。
今持っているエアコンを新居に持ち込むか?新たにエアコンを購入するか?
エアコンは日常生活への影響が大きいうえ、モノ自体も大きくて場所を取るので事前に確認しておきましょう。
収納
今の家にある荷物を収納できる余裕があるかを確認するとよいです。
しかし多少スペースが少なくなってしまう場合でも、何とかなるケースも多々あります。
収納スペースが少なくなる機会を利用して断捨離を進めたり、それでも収納が足りないという場合は収納スペースを生み出せないか考えてみましょう。
転勤族の賃貸物件探しコツ⑤:物件を内見する
ポータルサイトで気に入った物件が見つかったら最後に内見をします。
インターネットで知り得た情報だけでは「思っていたのとちがった!」なんてこともあり得ます。
また、内見ではネットに掲載されていない細かい部分も確認することができます。
特に『五感で感じるもの』は人によって感じ方がさまざまなので、自分にとってはどうなのか?を実際に確認することが大切です。
各所の寸法を測るためメジャーの持参も忘れないようにしましょう。
転勤先の賃貸物件へ内見に行けない場合どうする?
次の転勤先が現住居から遠い…というのはよくあることです。
異動までの期間がタイトであるにもかかわらず、その間にやるべきことがいくつもあるとなると、遠方まで内見しにいくのは難しいですよね。
他にも候補の物件がまだ居住中であったり、未完成/リフォーム中であったりと、案外内見に行けないケースは少なくありません。
そこでここでは内見の代替案を紹介していきます。
- オンライン内見をする
- 現地の友人やスタッフさんに内見を代行してもらう
- 設備や間取りが似ている物件を見せてもらう
- Googleアースで物件の周辺を確認する
オンライン内見をする
昨今さまざまな場面でオンライン対応ができるようになりましたが、内見もその一つです。
現地のスタッフさんが皆さんの代わりに賃貸物件へ行き、『ZOOM』『Microsoft Teams』『Google Meet』などのオンライン会議用ツールを使用して物件内を映像&音声で紹介してくれます。
オンライン内見のメリット
- 現地に行く時間と費用がかからない
- 自分と夫(妻)が別々の場所にいても一緒に内見できる
- 対面が苦手な方でも自宅から安心して内見できる
オンライン内見のデメリット
- デバイス、通信環境を整えなくてはならない
- 画質、通信状況によってはスムーズな内見ができない
- においや肌で感じる雰囲気などはわからない
オンライン内見ならではのメリットもあるので、現地に行けない際は積極的に利用しましょう。
現地にいる方に内見代行してもらう
現地に知り合いがいる場合は代理で内見してもらうのも一つの手です。
両親、親戚はもちろん、友人の代理内見もOKなケースが多いです。
オンライン内見に対応していない不動産会社でも、現地のスタッフさんが代わりに写真を撮ってきてくれることもあります。※有料サービスの場合もあり
設備や間取りが似ている物件を見せてもらう
賃貸中や建設中のように物理的に内見ができないケースもあります。
しかし異動のタイミングはずらせません。
契約時期を遅らせることもできなければ、契約を迷っている間に他の方に先を越されてしまうのも心配でしょう。
そのようなときは同じメーカーが建てた他の物件を見せてもらえないか担当者に聞いてみてください。
設備や床の色味などを参考にすることで、何となくでもイメージをつかめるはずです。
Google Earthで物件の周辺を確認する
内見に行けない場合でも、物件の中だけでなく周辺環境の確認もしておきたいところです。
『Google Earth』なら無料で周辺環境の雰囲気もチェックできます。
「こんなはずじゃなかった、、」を少しでも減らすために、できるだけ情報収集をしましょう。
転勤族の賃貸物件探しはスピードが大事!
とにかく転勤族の賃貸物件探しはスピード勝負です。
タイトなスケジュールのなかでも自分の好みに合う街/物件を選ぶためには、以下の要点を押さえて物件探しをしましょう。
- 引っ越しの2週間前以上前から探し始める
∟転勤辞令があったその日から物件探しをスタートする - 住む場所(街)を決める
∟治安・雰囲気、買い物、病院・クリニック、車の便利さ、電車・バスの便利さ、子育て・教育の観点で決める - ポータルサイトで物件にあたりをつける
∟マンションの場合は重量鉄骨以上を選ぶ - 物件の設備をチェックする
∟各設備に優先順位をつける - 物件を内見する
∟においなど五感でしかわからないことをチェックする
∟現地に行けない場合はオンライン内見などを利用する
まずは街選びから始めますが、縁もゆかりもない街の情報を集めるのは思いのほか大変です。
情報収集の一助として、当サイトの口コミをお役立ていただければうれしいです。
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